●ブッシュ(ゴム)ってデリケートなんだ。

ブッシュは数個で、何トンもある自動車の車重を支えている上、サスの動きに巧に追従し、車の安定性と乗り心地を生み出す。クロカン車の場合、極暑極寒にも耐え、オフでは非日常的なサスストロークにも耐え、ブッシュは可哀相な運命であり、リーフ車にとってかなりデリケートな部分でもある。

●ブッシュのチューニングってなんなんだ?

リーフ車を今以上に乗り心地良く、リーフサスのよじれを増しサスストロークの向上 が 開発にあたってのテーマである。 一般的にゴムは経年変化し、だんだん硬くなり、もろくなる。また、紫外線(UV)には特に弱いなど、対策を考えた上で、 製作コンセプトの『ソフトで純正以上の耐久性』を目指す。PENNY LANEのブッシュ開発は始まったのであった。

●説明は簡単でも、大変だった開発。

SUZUKI純正品に近い配合で硬度を極端に柔らかくしてクルマに装着してみると、簡単にブッシュが引き裂かれる。ロードテストでは純正品より40%程の硬度を落とし組んでみる。1日30kmくらいの走行距離で、なんと1週間ほどで寿命はつきた。強度を保つため、配合を変えたブッシュで数多くのテストが3年に渡り繰り返された。

●ロングテストと洗練された技術で完成。

硬度を純正品より30%落とし、新開発の高分子ポリマーに強度を増すため特殊なホワイトカーボン(商品を黄色にしたかったので)や、チタンを混錬。純正品と同等並の強度と耐久性をもつソフトなブッシュが誕生した。正直いって若干のアンダーステアリングは生じるが、リーフの動きを優しく受け、地面 からの衝撃を和らげる。コイルサス車のようなソフト感は、ちょっとみなさんビックリするかも。

(テストはすべて当社の製品を使用した際のDATAです)